ノベルティグッズは性別から年齢まで相手に合わせて渡す内容を変えることが重要になります。
企業の宣伝も兼ねて行うノベルティグッズの配布は、事前に渡す相手をリサーチした上で制作することが基本です。
そこで今回は、男性に喜ばれるノベルティグッズのジャンルを紹介すると共に、選ぶ時のポイントについて解説していきます。
ノベルティグッズはどんなに魅力的な物を作っても、相手に喜ばれなければ意味がありません。女性が可愛らしさを始めとした見た目を重視するのに対して、男性は年代を問わず実用性を重視する傾向があります。ここで挙げる実用性とは、実際に使う時の便利さという意味ではありません。
日常生活で気軽に使えるかどうかという点が重要になります。鞄などに入れて持ち運びがしやすい、仕事で使うデスクの上に置いても作業の邪魔にならないコンパクトな物を選ぶのがポイントです。
男性と女性で好みが大きく分かれるポイントの一つに見た目の派手さがあります。女性は柄が入っていたり、明るいカラーを使った派手なアイテムを好む傾向がありますが、男性は逆にシンプルな方が効果的です。ビジネスシーンでは何気ない小物一つでもその人の印象が大きく変わることがあります。
仕事ができるイメージを持たれていたのに、可愛らしいキャラクター物のアイテムを使っていたことで、周りの目が変わったというケースも少なくありません。異性からはギャップ萌えと高評価されることもありますが、同性からは子供っぽいなど良い印象を抱かれないのが実情です。
仕事で使ったことで、取引先の相手に悪いイメージを持たれたという事例もあります。どんなに実用性が高くても奇抜なデザインにすると、喜ばれないどころか受け取りすら拒否されかねません。男性用ノベルティグッズはシンプルが基本です。
渡す相手が男性の場合にはシンプルで実用性の高い物が基本ですが、唯一例外として許される物もあります。その一つが流行りを取り入れたバラエティ系グッズです。20代や30代の若い世代は、世の中で流行っている物を自分の生活に取り入れることを好む傾向があります。
例え実用性が低く見た目が派手な物でも、世の中で流行っているキャラクターであれば、興味を持たせて受け取ってもらうことも可能です。グッズのやり取りをする時に、会話のネタとして盛り上がれるのでコミュニケーションを図って距離を縮められます。
世間的知名度の高い物は他者の注目を集めるきっかけになるので、同僚や友人に披露してもらえばさらなる宣伝効果を得られるなどメリットは多めです。ただし、若者の流行りに興味を抱かない人も多い40代以降が相手だと逆効果になることがあります。
いくつかある男性向けノベルティアイテムの中でも、世代を問わず人気が高いのがタンブラーです。ジュースやコーヒーなど自分の好きな飲み物を入れて楽しめるタンブラーは、自宅はもちろんのこと、オフィスでも気軽に使うことができます。
自動販売機など外出先で飲み物を購入するのは高いという理由で、自宅から持参する男性も少なくありません。コンパクトサイズで作れば鞄に入れても邪魔にならないので常に携帯してもらえます。企業のロゴなど伝えたい情報を刻印しやすい点もタンブラーの強みです。
耐久性、保冷温といった機能性にこだわりつつ、周囲の目を気にせず使えるようにカラーバリエーションも意識する必要があります。
タンブラーと並んで男性に人気の高いノベルティグッズがマイアメニティセットになります。マイアメニティセットは歯ブラシやコームといった、身だしなみを整えるアイテムが入ったグッズのことです。アメニティグッズは女性向けというイメージを持たれがちですが、時代の移り変わりの中で、身だしなみにこだわる男性は増加傾向にあります。
特にビジネスシーンでは見た目の印象が仕事に影響するため、口臭や髪形を整えて清潔にしておかなくてはいけません。意識を高く持っていても自分でアメニティセットを購入しない男性は多く、ノベルティとして配布をすると使ってもらえる可能性が高まります。
携帯しやすいように全て中に入れられる専用ポーチを一緒に作るのがコツです。
ノベルティグッズは必ずしも形に残る物だけが良いわけではありません。記憶に残りやすいインパクトのある商品であれば、例え消耗品であっても高い宣伝効果は期待できます。消耗品のノベルティグッズとして人気が高いのがお菓子系です。
ノベルティのお菓子を作る時はパッケージデザインや形状だけでなく、中身にもこだわらなくてはいけません。市販されている定番のお菓子と同じではただ食べて終わりです。特定の地方でしか売っていない限定の味、味覚に訴える刺激の強さなど差別化を図ることでより強い記憶として残すことができます。
グッズの制作にあたって、たくさんの人に食べてもらうために大人数向けのサイズをセットにしたものを配りたいと考えてしまう人も少なくありません。ただ、大きすぎる袋はかさばるので受け取ってもらえない可能性が高くなるので、持ち帰りを意識したコンパクトサイズが喜ばれます。
汗や手を拭く時に使うタオル系は日常生活で活躍するシーンも多いアイテムなので、ノベルティグッズとして喜ばれます。一口にタオルと言っても種類によって用途は様々です。渡す年代でも喜ばれるアイテムが変わるため、ピンポイントで制作する必要があります。
プライベートの趣味でスポーツを楽しむ人も多い20代から30代は、手軽に汗を拭くことができるマフラーやスポーツ系のタオルが喜ばれます。40代以降の男性には、自宅での洗顔用や入浴をした時に使えるバスタオルが人気です。
全体に伝えたい情報を印刷すれば、使用する度に目に入るので意識をしなくても相手の脳に刷り込むことができます。タオル系は吸水性や素材で使いやすさが大きく変わるので、それぞれの種類に適した物を選ばなくてはいけません。
ノベルティグッズを作る時にデザインや実用性といった点ばかりを重視して、本来の目的である情報伝達が不足するミスをしてしまう企業も多くあります。グッズを受け取ってもらえても、情報が伝わらなければただ配っただけで終わるので意味がありません。
男性向けノベルティグッズは実用性とメッセージ性の2つを意識して制作することが重要になります。